意外と難しいアルミハニカムパネルの見極め方
アルミハニカムパネルの製造業者の選定にお困りではありませんか?アルミハニカムパネルは中が見えないため、製品の良し悪しの判断ができません。
よくお聞きする不具合として、真空チャックとして使うはずがちゃんと吸ってくれない、使用したらガタが出てきた、想定よりも重いなどが上げられます。このような不具合は手作業によるヒューマンエラーや接着条件を出せていなかったことで起こります。
アルミハニカムパネルの良し悪しを判断するためには「製造方法についての知識」が必要になります。最終的には製造業者に聞かないとわからないことも多いので、業者選定のときには「複数の企業から提案を受ける」ことをおすすめしています。
良いアルミハニカムパネルとは
アルミハニカムの良し悪しを判断するために、良いアルミハニカムの条件についてお伝えいたします。お客様が求める内容にもよりますが、少なくとも工業用アルミハニカムパネルは下記の条件を満足しなければなりません。(インテリア製品の条件はもっとゆるくなります)
ハニカム部分が多い

基本的アルミハニカムパネル化の目的は軽量化です。そのため、ハニカム部分が多いものほど良い製品になります。どの部分までハニカム化できるかは製造業者によって異なりますので直接聞いてみてください。
接着が完璧

接着剤の選定、接着剤の均一な塗布、接着条件が完璧であることが求められます。手作業の場合、塗りムラがでるため接着条件もぶれてきますが、自動化している場合は完璧に接着することができます。方法については各業者に確認してください。
機能を満足している

機能を満足していることも大切です。機能を満足させるためには製造技術の他に設計技術も必要になります。製造技術が高い場合、高次元の提案ができるようになるため必然的に設計力も高くなります。複数の企業から提案をもらうことが大切です。
アルミハニカムパネルの評価が難しい3つの理由
次にアルミハニカムパネルの評価が難しい点を紹介します。通常の加工品は図面と一致しているかどうかを製造後に検査できますが、アルミハニカムパネルは内部に入るため製造後に検査をすることができなかったりと様々な問題があります。ただ、問題を把握することで製造業者とのやり取りをスムーズにすることができます。
中が見えない

最も大きな問題は中が見えないことです。接着してしまうと容易に剥がすことはできませんし、剥がれても製品として使い物になりません。そのため図面通りできているかどうかは実際に使用してみて問題が起こるかどうかで判断しなければなりません。
作り方がわからない

アルミハニカムパネルの製造方法は特殊で、依頼主も製造方法についての知識がないことがよくあります。製造方法の知識を身につけることで、製造工程において不具合が出そうなポイントがわかるため、まずは製造方法を製造業者に確認してください。
検査できない

内部の検査ができないという大きな問題があります。接着後の検査は全くもってできないのですが、接着前にフレームを測定したり、写真撮影を依頼することで内部の状況を残すことはできます。対応可能かどうかは製造業者に確認してください。
アルミハニカムパネルの製造方法をメーカーに確認!
製品の見た目だけでアルミハニカムパネルの良し悪しを決めることは難しいため、製造業者に直接聞くことをおすすめしています。
聞く内容はシンプルで「要求を満たす提案ができるか」「手作業はどういったところに使っているか」「接着条件は適切か」を確認すれば大丈夫です。
提案力を確認!
まず確認するのは企業としての「提案力」です。提案内容を見ることで相手の設計力、製造力を知ることができます。
確認するポイントは「製品のどこまでハニカム構造にできるか」になります。技術力がある企業は最大限ハニカム化が可能ですが、技術力がない企業はほとんどハニカム化ができません。
製造業者によって向き不向きがありますので、1社だけではなく複数社聞くことをおすすめします。

ハニカムの加工方法を確認!
次にハニカムコアの加工方法について確認してください。ハニカムコアを機械で加工するのは難しいため、ほとんどの製造業者はハサミを使って手作業でカットしています。そのため、ハニカムコアの精度が出せず、フレームと合わせたときにいびつな形状になってしまいます。
弊社のように自動化を進めている企業はフレームピッタリ収まるようにハニカムコアをカットできます。そのため、ハミカム部分を多くするような提案も可能になります。

二次加工のできる箇所を確認!
工業用アルミハニカムパネルではほとんどの二次加工が必要です。パネルの端を加工する場合は比較的簡単にできますが、パネルの内側に加工を施す場合は技術が必要になります。必要部分だけを残したフレームを作り、フレームに合うようにハニカムコアをカットする技術がなければそのような製品はつくれません。
そのため、二次加工できるかどうかを確認することで相手の製造技術のレベルを知ることができます。

接着剤の塗り方、接着方法を確認!
最後に接着方法を確認してください。「手塗りなのか、自動塗りなのか」「接着時の温度や圧力をどのように制御しているのか」などの確認は必ず行いましょう。手塗りの場合は塗りムラが必ず発生していますし、時間もかかります。接着時に条件を満たしていないと接着がうまく行かず、最悪剥がれが起きる可能性もあります。
接着方法はアルミハニカムパネルにとって最も重要な工程になりますので、必ず確認するようにしましょう。

ジェイハニカムズのアルミハニカムパネル加工技術
弊社は工業用アルミハニカムパネルの製造について高い技術を保有しています。
アルミハニカムコアのカット技術、接着技術などアルミハニカムパネル製造のコアとなる技術において他社以上であると自負しています。
下記では弊社の技術の詳細を紹介しています。
