
1kgのものを宇宙へ運ぶための費用は約200万円と言われています。重量が重くなると燃料の追加や軌道計算など様々な問題が発生するため、打ち上げられる人工衛星の重量は予め決まっていることがほとんどです。
重量が決まっている中で観測機材や構造などを検討していくのですが、できるだけ多くの機材を積みたいたいため、観測に必要のない構造部分は極力軽くしたいとう思いがあります。よくチタンやアルミニウム合金が使われますが、人工衛星が大きくなると打ち上げ時の振動に耐えられないなどの問題がでてきます。
そこで注目を浴びているのが「アルミハニカムパネル」です。材質はアルミでできているのですが、内部がハニカム構造をしているため高強度かつ軽量化の両方を実現可能です。これまでのアルミハニカムパネルの作り方では複雑形状を作ることが難しく、人工衛星の仕様を満足することはできませんでした。
しかし、弊社の独自技術を取り入れることで、複雑形状を可能にし、さらに宇宙環境にも対応可能な接着剤も使用できるようになりました。
人工衛星の軽量化をお考えでしたら、一度弊社にご相談ください。
実例
トータルコストの削減やスケジュール管理の向上に貢献
お客様のお悩み
宇宙へモノを送る際、その予算は重量が大きければ大きいほど莫大になる。
そのため、剛性を保ったまま極限の軽量化を求められるため、アルミハニカムパネルを用いた筐体を製造できるところを探されていた。
ジェイハニカムズの対応・提案
実際には過去の経験を応用できる製品ではなかったので、新しい接着工法を提案し製作した。
ユーザーの設計時間を最大限確保するため、他社では半年から1年という納期を約1ヶ月で製作するというスケジュールに対応。
また、それ以前に設備していたハニカムトリミングマシン、高精度ホットプレスなどがなければ実現不可能だったことは運が良かったと思います。
結果どうなったか
地上モデル、フライトモデルと製作し、両機とも検査は一発合格することができました。
ユーザーがギリギリまで設計に時間を使えたことで、製品納入後の修正・再加工、再製作などがなく、トータルコストの削減やスケジュール管理がうまくいったようです。