接着剤の重要性
アルミハニカムパネルの製造で最も需要なのは「接着剤」です。上下の面板、フレーム、ハニカムコアはすべて接着剤で接合しています。適切な接着がされなければ強度や密閉性が落ち、最悪剥がれてしまう可能性もあります。
接着剤には適切な接着条件(温度、圧力、時間など)があり、その条件を満たさなければなりません。弊社は温度と圧力をコントロールできる専用の装置を独自開発することで、適切な接着条件を満たしています。
接着剤の選定
まず大切なことは接着剤の選定を正しく行うことです。豊富な種類の接着剤の中から用途にあった適切なものを選定しなければなりません。
弊社では製品の使用環境をお聞きした上で、適切な接着剤を選定しています。

加熱硬化型

熱により中の硬化剤が活性化して硬化する方式。適切な熱を加える必要があり、ムラのない接着をするには技術が必要。
硬化剤混合型

主剤と硬化剤を混ぜて使用する方式。混合の比を一定にあわせる、かつ素早く塗る必要があるため、手塗りでは難しい。
特殊環境向け接着剤

宇宙空間など特別な環境で使用する接着剤。使用環境に合わせたものを選定。接着条件が厳しいものが多く、接着には技術が必要。
良いアルミハニカムパネルを作るためには均一な塗布が大切
良いアルミハニカムパネルを作るためには接着剤を素早く均一に塗布することが求められます。塗りムラがあると接着できていない箇所も出てくるため密閉性にも影響します。さらに、接着剤の使用量が多くなるとそのまま重量に響いてきます。
また、時間をかけてしまうと接着剤の硬化が始まってしまうため、塗る速度も考慮しなければなりません。
小さい面積のものであれば比較的簡単なのですが、サイズが大きくなるにその難しさは上がっていきます。弊社は接着剤の混合や塗布をすべて自動化しているため、均一に素早く塗ることが可能です。
手塗り(従来)

よく行われているのがハケを使った手塗りです。手塗りの場合、複雑形状にも塗ることができるメリットはありますが、塗りムラが起こったり、塗る時間が長くなったりと大きなデメリットがあります。弊社も最終手段として手塗りをする場合もございますが、基本的に手塗りをしない設計になるよう心がけています。
自動化(ジェイハニカムズ)

弊社は接着剤の混合と塗布を自動化しています。自動化により均一な塗布を短時間でできるようになりました。面積にもよりますが手塗りの100倍以上の速度で塗布が可能です。
接着剤に適した接着条件(圧力と温度)
接着剤には厳密な接着条件があります。特に「温度、圧力、時間」が条件となります。
完璧な接着をさせるためには、アルミハニカムパネルの上限すべての面を均一な温度にして、かつ均一な圧力をかけなければなりません。
均一な圧力はプレス機を使用すればある程度クリアできますが、温度はそう簡単ではありません。
プレス内に入れるヒーターの配置、温度の制御方法などを調整するのと同時に、外気温も考慮しなければなりません。
弊社は温度調整機能をつけたプレス機を独自で開発して、最適な接着条件がいつでも出せるようにしていいます。

ジェイハニカムズのアルミハニカムパネル加工技術
弊社は工業用アルミハニカムパネルの製造について高い技術を保有しています。
アルミハニカムコアのカット技術、接着技術などアルミハニカムパネル製造のコアとなる技術において他社以上であると自負しています。
下記では弊社の技術の詳細を紹介しています。
